SAS9.4M3からODS GRAPHICSの設定を一時保存・復元する「PUSH・POPオプション」が追加されました。
本題に入る前に、まずは前提知識として「SHOWオプション」から紹介していきます。
ODS GRAPHICS / SHOW ;
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- 現在のODS GRAPHICS の設定をログに表示することが出来ます。
例
ODS GRAPHICS / PUSH ;
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- 現在のODS GRAPHICSの設定を一時保存することが出来ます。
- PUSHオプションを指定する度に、その時点のODS GRAPHICSの設定を別々に保存することが出来ます。
例
ODS GRAPHICS / POP ;
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- 一時保存したODS GRAPHICSの設定を呼び出すことが出来ます。
- POPオプションを指定する度に、PUSHで保存した設定の新しい方から順に呼び出されます。
- つまり、PUSHで設定①、設定②、設定③と3回設定を保存した場合、POPでは設定③、設定②、設定①という順で呼び出される(スタックの原理)
例
汎用マクロを作る際に便利です。以下の例をご覧ください。
%macro test;
/* 現在のODS GRAPHICSの設定を保存しておく */
ods graphics / push;
/* SGPLOT */
ods graphics / reset=all height=500 width=500;
proc sgplot data=sashelp.class;
scatter x=weight y=height;
run;
/* マクロ実行前のODS GRAPHICSの設定に戻す */
ods graphics / pop;
%mend;
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- マクロの最初にPUSH、最後にPOPを置いています。
- これにより、いくらマクロの中でODS GRAPHICSの設定をいじっていても、マクロ実行後には設定を元に戻すことが出来ます。
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