2015年10月4日日曜日

「ODS POWERPOINT」によるパワーポイントへの出力(SAS9.4からの機能)


SAS9.4から追加された 「ODS POWERPOINT」 について、ざっくりまとめました。



構文

ODS POWERPOINT  LAYOUT=スライドの種類   FILE="出力ファイルのフルパス OPTIONS( オプション );

         ~ プロシジャ等による出力処理を記述  

ODS POWERPOINT  CLOSE;

スライドの種類
・TitleSlide            : タイトルのみ
・TitleAndContent : タイトルとコンテンツ
・TwoContent        : コンテンツを横に2つ並べる



例 

同じSAS9.4でも、メンテナンスリリースのタイミングで追加されたオプションもあるので、以下の例が正しく動作するかは各環境でご確認下さい。

*** スライド1枚目 ;
ods powerpoint  layout = TitleSlide
   file = "各自の出力するファイルのフルパスを指定"
   options( backgroundimage="linear-gradient(90deg, white, skyblue)" );

   proc odstext ;
      p "適当にスライドを作ってみる"  / style=presentationtitle;
      p "by SAS忘備録" / style=presentationtitle2;
   run;

*** スライド2枚目 ;
ods powerpoint layout = TitleAndContent;

   title "集計";
   proc means data=SASHELP.CLASS n mean std min max;
      var HEIGHT WEIGHT;
      class SEX;
   run;

*** スライド3枚目 ;
ods powerpoint layout = TitleAndContent;

   title "散布図";
   proc sgplot data=SASHELP.CLASS;
      scatter x=HEIGHT y=WEIGHT / group=SEX;
   run;

ods powerpoint close;

出力結果


スライド中のテキストは、SAS9.4から追加されたODSTEXTプロシジャというもので出力します。
なかなか面白いプロシジャですが、詳細は割愛。。


今回はSASのマニュアルのほか、以下SASユーザー総会2015で発表された資料を参考にさせていただきました。

「ODS POWERPOINTの活用:SASからMicrosoft Powerpointへのエクスポート」
https://www.sas.com/content/dam/SAS/ja_jp/doc/event/sas-user-groups/usergroups2015-d-04.pdf

最新の機能(ODSTEXT・ODSLIST・DOCUMENTプロシジャ)なども合わせて紹介されていて、私の大好きな発表です。


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