「Report Writing Interface」略してRWIと言われる機能がSAS9.4から追加されました。
SAS9.4より前のバージョンでも評価版として一部機能は使えます。
RWIを使うと、データステップ上で柔軟にレポートを作成することができます。
マニュアルには、出力先としてHTMLやPRINTERを選択できるよと書いてあります。
まずは簡単に、適当な表を作ってみましょう。
(以降、HTMLへの出力が有効になっている前提)
data _NULL_; *** ① RWIを使えるようにする **********; dcl odsout ob() ; *** ② 表作成開始 *******************; ob.table_start(); *** 1行目出力 ; ob.row_start() ; ob.format_cell( data: "1") ; ob.format_cell( data: "aaa") ; ob.row_end() ; *** 2行目出力 ; ob.row_start() ; ob.format_cell( data: "2") ; ob.format_cell( data: "bbb") ; ob.row_end() ; ob.table_end() ; |
解説
① まず最初に「dcl odsout ob()」は「obって名前でRWIを使えるようにするよ」みたいな事をいってます。
ここはobじゃなくても好きな名前でok
② そのあとは「ob.メソッド()」で表を作る各メソッドを実行しています。
以下に各ステートメントやメソッドについてまとめました。
ステートメントとメソッドの説明
dcl odsout 参照名()
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指定した参照名でRWIを使えるようにする
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参照名.table_start()
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表の作成開始
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参照名.table_end()
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表の作成終了
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参照名.row_start()
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行の作成開始
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参照名.row_end()
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行の作成終了
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参照名.format_cell( data:"表示するテキスト")
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セルを作成
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メソッドのざっくりしたイメージ。
以上が、もっとも基本的な部分です。
HTMLで<table><tr><td>のようなタグを作るようなイメージに似てますね。
RWI入門記事一覧
1.基本構文
5.複数の表を好きな位置に配置する
6.改ページの設定
7.画像ファイルを配置する
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